忘れてはいけないこと。 [本日のこぼれ話]
爪を立てオレンジを剥く 痛みとはこのようにして刹那に香る
河原 ゆう
最近読んだ本 忘れないうちに…
新訳本の「貧しき人々」
ドストエフスキーのデビュー作ですね。
中年の下級役人と若い女性との往復書簡の形態を取ったお話。
現代のメールのやり取りを読んでるようで、
あまり違和感がないのもおもしろいなぁと思いました。
「樺美智子 聖少女伝説」 江刺昭子 著
1960年の日米安保闘争に参加して、警官隊との衝突で亡くなった東大生の
樺美智子さんと聞いてピンと来る人、今どのくらいいるのかなぁ…
わたしが学生の頃、すでに学生運動はかなり衰退してたけど、あの独特の字体の
立て看はまだあったし、ヘルメット姿の活動家もたまに見かけました。 今はどうなのかな。
樺美智子さんの意固地なまでにまっすぐなところ、なんかとってもよくわかるのです。
この本は、ジャンヌダルクと祭り上げられてしまった?樺さんの普通の側面を
丁寧にルポしてまとめあげられていて、読後感がとてもいいです。
不可解な死因についての謎解きのようなページは一気に読んでしまいました。
戦争が終わって、歩き始めた新しい日本の一時期を知るにもよい本です。
「短歌の作り方、教えてください」 俵万智×一青窈 著
歌手の一青窈(ヒトトヨウ)の短歌を知ったのは、一年前位でしょうか。
かなり自由な?天真爛漫?な歌で、へぇ~ と感心?したのですが、
俵万智に師事して添削してもらっていたとは知りませんでした。
・ オススメは? たまの電話で台湾のタウンページの女か私 一青窈
この本は二人の対談部分と、メールで添削してもらってる部分とにわかれていて、
俵万智のアドバイスで、どんどんいい歌になっていくのがおもしろいです。
わたしが一番いいなと思った歌
・ 苔色の水を分け入る吾が舟に はしゃぎ立つ浮き草の大地や 一青窈
図書館で本を借りるようになってから書店で購入するのは、
読み終わって、なお「手元に置いておきたいと思った本」に変わってしまいました。
このところ、本当に読みたいと思ってる本が予約待ち状態で、
心から沸き立つようにページを繰ることがなくて、ちよっとさびしい。
でも待望の本が届いたと、図書館からメールが入ったので、ようやく楽しめそう♪
たくさんのバラは八景島(シーパラ)の紫陽花祭りで撮ったもの。
肝心の紫陽花の写真より、多かったかも。 美しかったバラも忘れないように…
トップは初挑戦のコラージュで遊んでみたけど、組み合わせが難しい~