* きれいなもの おいしいもの 心に響いた日々のあれこれ
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身の内に寂しい茎が伸びるとき 中也の詩集を開いて眠る 武藤敏子
意思強き葉を空へ立てチューリップ 風になびかぬ色を咲きをり 松下 弘美
吐く息が白く重なる僕たちは 小さな町で暮らし始める 高橋徹平
どの路もだいたい海に続くから そっちの方へ曲がってみれば 佐々木恭子
2014 笑顔あふれる毎日を送れますように。
ぎこちないふたりの距離はポコアポコ 近づいてくるあったかい冬 木下 未樹枝
ねむらないただ一本の樹となって あなたのワンピースに実を落とす 笹井宏之
この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい 笹井宏之
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