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冬眠から [美術館めぐり & おいしいもの]

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          セーターのほころびへ指入れたまま 街の痛みを拾って歩く  斎藤秀雄

和田裕美子

5Rooms Ⅱ ー けはいの純度 The Truth is in the Air 」展
神奈川県民ホールギャラリーも久しぶり。 ここの展示は、いつもおもしろい。 DSC00676.jpeg


和田裕美子の作品は、髪の毛をかぎ針で手編みしたもの。 DSC00688.jpeg
                                                                         tree /2018

蜘蛛の糸みたいだけど、すべて人毛 ......
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こっちは人毛と言われると ちょっと怖い。
DSC00692.jpg garden /2015



そして 大西康明の作品は、紙テープを地階に渡したテグスに
投げ放ったこの会場だけの作品。
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                                         大西康明 tracing orbit /2018


でもなんといっても一番おもしろかったのは、スコット・アレンの
レーザー光線を屈折・反射させて映し出すインスタレーション。
部屋の端から端まで天井に渡したレール上を約10分かけて移動しな
がら変容する光線の動きにすっかり魅了され、何度も観てしまった。
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         スコット・アレン \Z\oom ズームと読む)



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このギャラリーと道を隔てて向かい側にある神奈川芸術劇場で12/20に観た芝居も
最高だった。



■作:ソポクレス
■翻訳:河合祥一郎(光文社古典新訳文庫「オイディプス王」)
■演出:杉原邦生
■出演:
中村橋之助 南 果歩 宮崎吐夢
大久保祥太郎 山口航太 箱田暁史 新名基浩 山森大輔 立和名真大



ポスターでも伝わってくるけど、衣装がとってもかっこいい。
実際の舞台上ではもっとシンプル。 
全員スニーカー。(シルバーだったり、ゴールドだったり)
コロス達は黒のTシャツに黒のパンツ、
その他の三人(オイディプス王、妃、その弟)は生成りが基本のスタイル。
そして王が自分の罪に気づき、自ら目を潰して登場してきたときには、
上下とも黒の衣装となっていた。


会場は円形劇場を模したように中央に真四角の舞台があり、観客席は
その四辺に合わせパイプで組み立てた階段状の席に座る。
そのセットがまたクール。
舞台はすぐ目の前。 そこで繰り広がる芝居に圧倒された。

サングラスをかけラップ調で歌うコロスには驚かされたが、
楽しくてこっちも合わせて体が動いてしまう。


演出家があのスーパー歌舞伎「ワンピース」を演出した杉原さんと知って納得。
現代劇は初めてという若手歌舞伎役者の橋之助はまさに適役で、
気品と色気とエネルギッシュさに魅せられました。
すばらしい芝居でした。

        

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気付けばなんと3年以上のブランク....
でも仕事の形態がちょっと変更になったくらいで
ほかに変化はなし。(あ、長男が結婚して子どもを授かったこと、
長女の海外行きが増え、彼女の愛犬の里帰りも増えたこと、
そしてついにわたしも小さな文字が見えにくくなったことくらいかな。
割とあったね...)


記録しておきたい美術展、おいしいお店、美しいものなど
たくさんあるので、忘れたくない記憶として
また少しずつ書留めて行きたいな。


みなさん、お元気そうでよかった。        iconcb5.gif


共通テーマ:アート
2015-10-12美味なるルドン ブログトップ

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